
乃木坂46の人気メンバーであり、地元・宮城県の魅力を全国に発信してきた久保史緒里さん(24)。2025年9月17日深夜放送のラジオ番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』に出演した際、ファンを驚かせる告白をした。
それは「卒業後、芸能界を引退して楽天イーグルスの広報になろうかと思っていた」というものだった。軽い冗談のようにも聞こえるが、本人の言葉からは本気で考えていた形跡も感じられ、SNSを中心に大きな話題を呼んでいる。
芸能界引退も考えていた久保史緒里
久保さんは2016年、乃木坂46の3期生として加入。透明感あるビジュアルと芯のある語り口で早くから注目され、グループ内でも存在感を発揮してきた。近年はテレビドラマや舞台、さらにはナレーションなど幅広い活動に挑戦し、その表現力の高さが評価されている。
そんな久保さんが、卒業後の進路として芸能界から完全に離れる可能性を示唆したのは、ファンにとって大きな衝撃だった。久保さんはかねてから東北楽天ゴールデンイーグルスの大ファンを公言しており、球団関連のイベントにもたびたび出演してきた。だからこそ「楽天の広報」という言葉には強いリアリティがあったのだ。
「本当にやめなくてよかった」ファンの声
放送直後からSNSには反応が殺到。「本当に芸能界を辞めなくてよかった」「楽天の広報も似合いそうだけど、やっぱり表舞台で活躍してほしい」「地元愛が強いところが久保ちゃんらしい」といった声が相次いだ。
中には「もし広報になっていたら、チケットが一瞬で売り切れそう」「球場が“久保史緒里効果”で満員になったかも」とユーモラスに妄想するファンも多く、今回の発言は久保さんのキャラクター性を改めて印象づける出来事となった。
アイドル卒業後の進路は多様化
久保さんの「芸能界引退」発言は、アイドルにとって“卒業後の進路”がいかに重要かを浮き彫りにする。実際、近年は女性アイドルのキャリアパスが多様化している。大きく分けると以下のような傾向が見られる。
1. 芸能界に残るパターン
女優、モデル、声優、タレントなどとして活動を継続するケース。乃木坂OGでは、西野七瀬さんが女優業で躍進し、白石麻衣さんもドラマや映画で活躍。生田絵梨花さんはミュージカル女優として確固たる地位を築いている。これはアイドルの人気や知名度を活かした王道の進路といえる。
2. 起業やプロデュース業に挑戦するパターン
ファッションブランドやコスメを立ち上げるなど、経営に乗り出すケースも多い。AKB48出身の川崎希さんがアパレルビジネスで成功した例は有名である。アイドル時代のファン層をビジネスに取り込めるのが強みだ。
3. 一般企業に就職するパターン
芸能活動をきっぱりやめ、一般企業に勤める人も少なくない。広告代理店、広報、イベント会社など、芸能活動で培ったコミュニケーション力を活かす職種が多い。また、地元に戻って地方自治体の観光大使的な活動に関わるケースもある。久保さんの「楽天広報」構想は、この流れの中に位置づけられるだろう。
4. 教育・福祉など安定職への転身
大学進学や資格取得を経て、教師や保育士、看護師などになる元アイドルもいる。芸能界での経験を子どもたちや地域社会に還元する形だ。
5. 結婚・家庭に専念
結婚を機に表舞台から退き、家庭に入る元アイドルも少なくない。一般男性や経営者と結婚するケースが目立つ。
このように、アイドルの卒業後の進路は「芸能界」か「一般社会」かの二択にとどまらず、年々幅を広げている。
久保史緒里の選択とこれから
最終的に久保さんは「芸能界に残る」道を選んだ。ドラマや舞台での活躍が続いており、今後は女優業を中心に新たな一歩を踏み出す可能性が高い。ファッション誌でのモデル活動やナレーションの仕事など、マルチな才能を活かせる場は数多く存在している。
一方で「もし楽天の広報になっていたら…」という“もう一つの未来”も、多くの人の想像をかき立てた。久保さんの地元愛や楽天への情熱が広く知られているからこそ、ファンにとっては夢のようなシナリオでもある。
芸能界に残ることを選んだ久保さんだが、その発言には「アイドルであっても将来は常に不確かで、様々な選択肢を考えている」という現実が透けて見える。華やかな芸能界の裏で、本人たちは日々、自分のキャリアや人生を真剣に模索しているのだ。
まとめ
久保史緒里さんが語った「楽天の広報になるつもりだった」という言葉は、単なる冗談やトークのネタにとどまらない。アイドルとして輝きながらも、卒業後の現実を見据えていたことを示すリアルな告白である。
アイドルの卒業後の進路は、芸能界の第一線に残ることもあれば、全く違う業界で新たなキャリアを築くこともある。久保さんのように“芸能界引退”を選択肢に入れていた存在が、今なお芸能界で活躍していることは、ファンにとっても貴重な幸運といえるだろう。
久保史緒里さんがこれからどんな道を歩み、どのような表現を見せてくれるのか。ファンの期待は高まるばかりだ。


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